USER VOICE

導入から半年で前年比120%。
めざすは「世界一クリエイティブな八百屋」

株式会社藤生

代表取締役社長 藤生浩道

  • 青果物の卸売販売をはじめ、輸入青果の卸売販売、さらにはグループ内にて実際の生産や食品加工などまでを手がける株式会社「藤生」。
    創業から半世紀以上もの歴史を誇る企業だ。代表取締役は藤生浩道氏。約4年前に先代より引き継いだ。
    就任当初より「何もせずに売れる時代が終わったことには気づいていた」が、連綿と続いてきた会社の体質を変えることなくなぞっていた。「量さえ動かしていれば何とかなる」という考えがあったからだ。
    しかし、約2年前、問題が浮き彫りになった。がむしゃらに仕事をしていても結果が付いてこない。社内は、会社への不満、社長への不満、同僚への不満に満ちあふれた。氏は振り返る。「自転車のスタンドをしたままペダルを漕いでいるようだった」と。
    「社員のベクトルがバラバラで、ちっとも前に進まない状況だった」とも。そんな時期を過ごしている時、ある人の紹介で『すごい会議』の雨宮氏に出会った…。

  • 導入さえもできない時期だと思った。 でも雨宮さんは「今だからこそ」と。

    『すごい会議』を導入しようとした時は社員の全員が反対しました。私自身も不安だったし、社員からは「その分、給料を上げてほしい」という不満もありました。そこで実際に雨宮さんに役員の前でプレゼンテーションしてもらったんです。
    結果、導入賛成は1名だけ。残り6名は相変わらず反対。「こんな状況では始められないですよね」と雨宮さんにたずねると「いえ、今だからやってみましょう」と言ってもらえたんです。そこで私も何とか社員を説得して踏切ることにしました。ちょうど後期の10月の終わり、下半期のターニングポイントっていう時でした。

  • ひとりひとりの顔を浮かべて書いた手紙は…。

    第一回目のセッションを迎えるにあたって、招集メンバーの7名に手紙を送りました。
    今まで書いたことのない相手に、ひとりひとりを思い浮かべながら内容を考えて。主に今期に対する考え、将来の理想、ひとりひとりに期待したいことだったと思います。「必死に考えたプロジェクトだから、明日の売り上げがゼロでもいいから最優先にしてくれ」という話もしました。
    すると、当日はスタートの5分前に全員がそろってくれたんです。朝が忙しい業界にもかかわらず。「ああ、真剣に考えてくれてるんだ」と嬉しかった。

  • セッション初日。本音が見えてきた。問題が明らかになった。

    初日の会議は、もうさんざんでした(笑)。
    私自身への不満はもちろん、会長への不満もいっぱい。私も社員に対して、心の底から信用していないと打ち明けました。
    さらに、会社がうまくいかないのは会長の方針がまずかったと思っていたとも正直に話しました。みんなの意見に耳を傾けていると「ああ、今までは本音が言えない会社だったんだなあ」と。私が会長と同じようにワンマンで動かしてきた結果ですね。手を挙げて意見を言うことを社員全員が恐れていたこともよくわかりました。

  • 「社長の言う通り仕事をすればいい」から「自分から動く会社」へ。

    みんなが初めての体験ばかりでした。でも終わってみると、私以上に彼らの方がやる気になってくれて。「こんな機会ができたんだ」と真剣に会社のことを考えるようになってくれました。
    今までは、「会長や社長の言うことをやればいい。そのふりさえしてればいい」という部分が多々ありましたが、今や自分からコミットメントをして目標をつくって動いていく。社内の体質が大きく変わりましたね。

  • 半期の売り上げが、前年比120%。目標達成のための方法も見えてきた。

    変わったのは体質だけじゃなく、売り上げもです。導入後わずか半年の間に前期比120%を達成しました。利益も過去最高。いろいろな要素が考えられますが、いちばんは、言われなくてもみんなが動くようになったことでしょう。
    みんなが次から次と考えて仕事をするようになったんです。それまでは、目標を立てても達成できなければ、相場の問題や誰か他の人のせいにする体質がありましたからね。目標と結果が違うのは当たり前のように考えていた。目標達成のために何をするか、どうすればいいかがわかってなかったんですね。
    それができるようになったことは大きいです。私自身のモヤモヤもふっと取れて。不安と焦りもなくなりました。

  • 今までの八百屋のイメージを壊す。ライバルにも水をあけたい。

    今は導入してから1年半。来期の売り上げ目標もちょうど先週に立てたところです。これからは「青果に対する、世界一クリエイティブな会社であること」をめざします。単に物を売るというのではなく、たとえばお客様へのサービスの充実や、新しい商品スタイルの提案だったり、さらに、海外での事業展開も今考えているところです。
    結果が出てきたので、ここでライバルと水をあけたいですね。もちろん、問題はまだまだ山積みですが、根本的なマイナスの原因である“犯人探し”の体質がなくなってきましたから、きっとクリアできると考えています。
    今までの八百屋のイメージを壊していきますよ。世界一クリエイティブでかっこいい八百屋になろうと思っているんです。

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